レオのブログ

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NHKスペシャル「新富裕層 VS 国家~富をめぐる攻防」

2013年8月に放送されたタイトルの番組を観たので感想を。

 

内容は、ITや金融業界で成功し、”新しく”富裕層になった人達が税金を逃れるために他国に移住するケースが相次ぎ、徴税の仕組みが上手く機能しなくなっているという趣旨の番組です。日本では年に390億円の税金が、カナダやオーストラリア、スイス、シンガポール等に移住している日本人から回収できていないようです。

 

グローバル化の進展が、国民国家体制に歪みを生んでいます。

 

ITや金融(投資)はインターネットに繋がりさえすれば場所を選ばないので、税金の負担の軽い国に行った方が儲けたお金が残り、得をします。シンガポールだと株の売却益は非課税、1億円に掛かる所得税は1826万円で、日本は4798万円です。

 

どのような対策があるでしょうか?

 

理想論を言えば、世界政府なるものを創って税制度を一律に管理して徴税すれば理論上平等になります。しかしこれは無理ですよね。世界を一つの政治で束ねようなど人類ができるのでしょうか。

ピケティの言う富裕層に世界的な課税をするのも難しい。

 

番組内で具体的な対策として挙げられていたのは、移住を装って脱税する者を摘発するやり方で、例えばシンガポールに移住したことを装い、現実は妻と子どもを日本に残し、当人も1年の大半を日本で過ごす男性を国税庁が取り締まるシーンがありました。

 

そこまで税金払いたくないですかねー?

 

私は小さい頃は毎日公園で遊んでいましたし、学生時代はテスト期間になるといつも市民図書館で勉強しました。高校まで公立の学校にも通いました。

世の中すべてにお金を払わないといけない社会は生きづらいですし、お金を生まないものしか評価しない社会って怖くないですか?

合理化、合理化の中でそぎ落とされていくものに待ったをかけるのが、社会福祉だと思います。

日本に育てられた私は、きっちり税金は払って恩を忘れないようにしたいです。